「テレビ東京ビジネスオンデマンド」に学ぶマネタイズの秘訣

インターネット上には様々な無料サービスが存在しており、マネタイズ(収益事業化)は難しい、とされています。

 

そんな中、私も有料会員となっているネット上のサービスに、「テレビ東京ビジネスオンデマンド」があります。

テレビ東京ビジネスオンデマンド

「テレビ東京ビジネスオンデマンド」の特徴は、月額¥525でテレビ東京を代表する経済番組である、「ガイアの夜明け」や「カンブリア宮殿」「WBS(ワールドビジネスサテライト)」など経済番組に特化したオンデマンドサービスで、これらの番組のバックナンバーが放送翌日から見放題、というものです。

 

適当な比較対象がないので何とも言えませんが、2013年12月11日に「会員が2万人突破。開始から約8カ月で達成」ということで、月商ベースで1,000万円。単純計算で年商1.2億円ですが、このまま伸び続けることを見込むと、順調な滑りだしと言って良いと思います。

 

マネタイズ成功の秘訣は、何といっても「適切なターゲット顧客の絞込み」「ターゲット顧客に対する適切なサービスの提供」がなされた結果であると言えると思います。

 

すなわち、本サービスのターゲット顧客は、「経営や国内経済に関心が高い経営者やビジネスパーソン」であり、彼ら・彼女らが欲するサービスが、まさに上記の番組です。

 

これがもし、「あらゆるお茶の間の人々」に対して、「テレビ東京のあらゆる番組を見放題」であったなら、私も有料会員にならなかったでしょう。仮に「ガイアの夜明け」や「カンブリア宮殿」が含まれていたとしても、旅番組やグルメ番組らとごちゃまぜのサービスであったら、おそらく魅力的に感じなかったものと思います。

 

以上のことから、「テレビ東京ビジネスオンデマンド」は、まさにマーケティングのセオリー通りのサービスであると言えます。

 

一方で、本年1月7日に民放各局は、その対極を行く「あらゆる番組を見放題」のサービスを開始したようです。 

「もっとTV」民放キー局5社横断のVOD月額見放題パック開始、月額945円

 

こちらのサービスは月額945円。

絞り込まれて525円か、あらゆるジャンルが925円か?

マーケティングの観点から、両サービスが今後どのような動向をたどるのか、非常に興味深いものです。