「金融円滑化法」期限到来を見据え、企業再生セミナーを開催!

 このところ、平成25年3月末に「金融円滑化法」いよいよ期限到来を迎えることが、テレビのニュースでもたびたび取り上げられるようになってきました。

 

 いわゆる「金融円滑化法」が施行されて、早いもので丸3年。当時は、リーマンショックによる世界同時不況が日本経済にも襲い掛かり、当面の資金繰りさえ危うい中小企業の倒産を防ぐために、この法律は施行されました。

 

参考)

中小企業等に対する金融円滑化対策について

 

 本来なら、昨年で期限到来を迎えるはずであった「金融円滑化法」。しかし、同年3月に発生した東日本大震災に伴う経済の混乱を乗り切るためにさらに1年延長された訳ですが、いよいよ本年度をもって終了となる見込みです。

 

 このような環境の変化を見据え、特に窮境にある中小企業の業績をいかに回復させていくか、我々中小企業診断士を始めとした「支援人材」の力量が試されます。

 

 そのような経済環境を踏まえ、11月17日(土)から12月1日(土)にかけて3週連続で開催したのが、「企業再生コンサルタント養成セミナー」です。

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企業再生コンサルタント養成セミナー.pdf
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 告知ビラに記載した開催趣旨は以下の通り。

 

「平成25 年3 月末の「金融円滑化法終了」を目前に控え、中小企業支援者にとってもっとも重要なことは、コンサルティング能力を存分に発揮し、「中小企業を自主再建」へと導くことです。

 本セミナーでは、企業再生支援の豊富な経験を有する6名の中小企業診断士を講師に迎え、事例紹介やグループディスカッションも交えた実践的なセミナーを開催することにより、経営者の意識改革を促し、自主再建につなげるための「コンサルティング力」の強化を図っていただきます。」

 

 第一回目となる11月17日(土)、まずは私(遠藤久志)が『企業再生を取り巻く現状と事業再生支援の「目利き力」』をテーマに講演。

 ちょうど、11月1日に金融担当大臣による談話が緊急発表されました。

 

参考)

金融担当大臣談話-中小企業金融円滑化法の期限到来後の検査・監督の方針等について-

 

 このように、日々刻々と変化する金融機関の情勢を踏まえつつ、支援先企業のビジネスモデルや財務状態をいかに的確に捉えるか、自分自身の経験も交え、お話をさせていただきました。

 

 同日の第二部は、中村孝博先生による『経営者の意識改革を促す清掃業の再生支援事例』の講演。

 

 赤字続きの清掃会社を過去最高の利益創出に導いた実際の支援事例を題材に、グループディスカッションも交えながら、受講生に学んでいただきました。

 受講生は、独立コンサルタントから金融機関職員、さらには企業内診断士と様々なバックボーンを持っており、それぞれ違った着眼点でディスカッションを行うことも、大いに意義があったと思います。

 

 第二日目は、実力と実績を兼ね備えた若手(といっても、私の先輩ですが)診断士による講演。

 

 第一部は、久田博司先生による『食品メーカーにおける再生支援のポイント』。

 第二部は、藤榮幸人先生による『運送業における再生支援のポイント』。

 

 企業再生支援においては、あらゆる業種に共通する支援ポイントがある一方で、それぞれの業界特性や知っておくべき知識、情報のありかがあります。

 

 両先生とも、食品関連業者・運送関連業者の豊富な支援実績から得た「知恵」や「知識」を存分に提供していただき、私自身非常に学ぶことが多い一日でした。

 最終日となる12月1日(土)は、私も実務補修でお世話になったベテランの先生による講演、第一部は市川幸夫先生による『建設業・介護事業における再生支援のポイント』。

 

 実際に、介護施設の経営にも携わっている市川先生の講演は、豊富な現場感覚に加えて再生コンサルタントとしてのツボを押さえた中身の濃いものでした。

 最後は大橋英敏先生による『企業再生コンサルタントに求められる能力と資質』。

 

 一番大切なのは、経営者の意識を変革し、行動を促し成果に結び付けていくこと。そんな経営者との”真剣勝負”に対し、コンサルタントとしてどのような姿勢で臨むべきか?

 

 大橋先生の熱い語り口は、その支援現場に居合わせているかのように、受講生をグイグイと引き込んでいきました。

 以上のように、日ごろからお世話になっている5名の中小企業診断士の先生方の協力を得て、3回にわたるセミナーを無事に終えることができました。

 

 今回、全3回延べ60名近くの受講者が本セミナーを受講したわけですが、金融円滑化法が間もなく期限到来を迎え、「いよいよ正念場」という企業がこれから続出する可能性が大いにあります。

 

 本セミナーが、それら窮境にある企業の自主再建につながる「コンサルティング力」の強化を一助となることを主催者として大いに願うとともに、今後もニーズがあれば、懲りることなく積極的に皆で学び合う場を企画してまいります。

 

 まずは、今回ご協力いただいた5名の先生方、さらには休日にもかかわらずご参加いただいた受講生の皆様、ありがとうございました!