「旅館・ホテル再生セミナー」開催!

 昨年度から始まった中小企業庁の「中小企業支援ネットワーク強化事業」。私は、本制度発足の昨年から引き続き、「ネットワークアドバイザー」として、商工会議所や金融機関等の依頼を受けて中小企業支援に携わってきました。

 

 本年度、特に金融機関から支援依頼が多かった業種が「ホテル・旅館業」です。これらの業種は設備産業であるため、例外なく多額の借入金を抱え、売上が減少すればするほど返済と利子負担が重たくのしかかってきます。さらに、ホテル・旅館業は観光地の「顔」であり、地元の雇用、さらには周辺産業を支える基幹産業で、一社が倒産すれば地域経済に大きな影響をもたらします。

 

 ホテル・旅館の「自主再建」の支援力を強化することは、広く地域経済に貢献することにつながるだろう、そんな思いで10月18日(木)に、「旅館・ホテル再生セミナー」を自主開催しました。

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 告知に当たっては、中小企業診断士や各種士業、支援機関等に加え、金融機関に対しては無料でのご案内をさせていただきました。その効果もあってが、全参加者22名のうち、12名が金融機関からの参加者でした(地銀2行・3名、信用金庫6庫・9名)!

 

 公的なイベント・セミナーならともかく、民間の一診断士が行うセミナーに、これだけの金融機関関係者が参加するということは、非常に稀なことではないでしょうか。

 

 それだけ金融機関にとっては、旅館・ホテルという業種は「再生案件」として重要な位置を占めている表れだと実感した次第です。

 当日のセミナーは3部構成で実施。

 

 まずは私から、「旅館・ホテル自主再建の基本セオリー」と題して、現在の旅館・ホテル業を取り巻く経営環境から、自主再建に向けた基本的な進め方、支援ノウハウを紹介させていただきました。

 続いて、中村孝博先生からは「旅館・ホテルにおける経営者・組織の意識改革の要諦」と題しての講演。

 

 支援事例を紹介しながら、企業再生で最も重要な「経営者の意識改革」をいかに図るか、熱意をもって講演していただきました。

 最後に竹川時彦先生から、「旅館・ホテルにおける飲食部門強化、メニュー開発のポイント」と題しての講演。

 

 旅館・ホテルの評価で非常に大きなウェイトを占めるのは「食事」。限られた経営資源の中でいかに工夫し、飲食部門を強化・改善するかについてご講演いただきました。

 講演終了後も、名刺交換を交えながらの意見交換が続きました。

 

 今回、東海3県(愛知県・岐阜県・三重県)いずれの地域からも、金融機関関係の参加者がありましたが、どのエリアも例外なく再生すべき旅館・ホテルの案件を抱えていることが感じ取れました。

 

 金融円滑化法は本年度末での期限到来が予定され、今後ますます事業者自身がキャッシュを生み出す強い経営体質を作り上げていかなくてはなりません。

 

 本セミナーが、旅館・ホテルの自主再建を促す「支援力強化」につながれば、主催者として大変うれしく思います。ちなみに一番勉強になったのは、こうしてアウトプットの機会を得た、我々3名であることは、いうまでもありません。